将棋の棋士

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将棋の棋士

将棋の棋士職業データ

・将棋のプロとは奨励会4段以上の者のことを言います。

・現役の棋士として活躍されている方は約150名。

将棋のコンピューターソフトが強くなってきました。
最近、日本将棋連盟はプロ棋士に公式な場での、コンピューターとの対戦を規制しだしました。
コンピューターとの対戦でいろいろ諸問題が発生する事を避けたいようです。

チェスの世界チャンプがコンピューターに負けてしまったように、将来的には将棋の名人もコンピューターに負けてしまうといわれています。
今現在のレベルで、99.99%の愛好者が、一番強いコンピューターに勝てないそうで、あと10年〜20年後にはトッププロですら勝てないレベルにコンピューターが到達すると予想されていますが・・。

そうなればプロ棋士の存在理由はどうなってしまうのでしょうか?
無くなる事はないと思われますが・・・。

ただ、7冠を達成した羽生さんがこんな事をおっしゃっていました。
「勝ち負けだけを争うものなら将棋にそれほどの価値はない。思いがけない発想やドラマチックな逆転が共感と感動を呼ぶ。感動的な俳句を作れないように、コンピューターに人間の共感を得られる将棋は指せません。チェスでは今も人間同士の対局を楽しむファンの数は減っていませんよ」

そう、チェスの世界チャンプは、もうコンピューターには勝てなくなったわけですが、チェス自体の人気は下がっていません。
将棋もきっとそうなることでしょう。
そう考えると、これからも大丈夫そうですね。

【関連リンク】 日本将棋連盟

将棋の棋士の仕事内容

仕事内容は主に将棋を指すこと。
主なタイトルには名人戦・竜王戦・王将戦・棋聖戦・棋王戦・王座戦・王位戦があり、多くのプロ棋士達がこれらのタイトル戦の対局を中心に活動しています。
対局数は多い棋士でも年間80局程度。強くない棋士だともっと対局数は少なくなります。

対局時間はノンタイトル戦で持ち時間、数時間が一般的ですが、タイトル戦になると、持ち時間が両者合わせて、16時間以上のものもあり、2日がかりで対局が行われます。
強くなっていくにつれて、棋力だけでなく、ある程度の体力も必要な職業なのかもしれません。

将棋を指している時だけが、労働時間というわけではなく、対局のない時間も棋士仲間と「研究会」などで棋譜・定跡などの研究をしたりしています。

現在、将棋界はパソコンを利用した情報戦の様相を呈している現状があり、多くの棋士が勉強にパソコンを活用しています。

プロ棋士になると、対局をするだけでなく、将棋のタイトル戦などで、大盤解説会(観客を集めて、舞台上の大きな将棋盤を使用し、一手一手の解説をする)やテレビなどの解説をする機会もあります。
また、話し上手であればそこから、棋士としての人気が出ることもあるようです。

一線級のプロ棋士のように、タイトル戦に数多く出場し活躍している棋士もいる一方で、自分で道場をひらき、後進の指導に尽力しているプロ棋士も存在しています。
ゴルフのレッスンプロの形式とよく似ています。
勝利を追求する事だけが、プロ棋士の仕事ではないということですね。

将棋の棋士の収入は?

プロになってしまえば収入状況は安定している職業といえるでしょう。

基本的に、将棋のプロは対局をすればするほど、強ければ強いほど、収入が増える仕組みになっています。
各対局には対局料が設定され、1対局で「〜万円」と決められています。
将棋には大きくわけて7つのタイトルがあり、各棋戦は基本的にトーナメント形式になっていて、各棋戦の上位トーナメントになるほど対局料が上がり、収入も増えるしくみになっています。

将棋のプロ棋士になると、連盟からの基本給や対局料、タイトル戦などの賞金、対局指導や解説などの収入対局以外の収入も期待できるため、収入面は恵まれているといえるでしょう。

基本給は自分の所属するリーグのランクによって決定され、上位ほど高給が支給されます。
名人:100万円以上、Aクラス:60万円以上 Bクラス:30〜50万円 ・・・一番下のC2ランクで10〜万円。

タイトル戦に頻繁に出てくるような、トッププロ(羽生善治棋士や谷川浩二棋士、佐藤康光棋士など)で一億円から数千万円の収入になるそうです。

上記の数字はトッププロのものですが、一般的な棋士の場合、成績にも左右されますが、1千万円前後が平均的だといわれています。

将棋の棋士のなり方・仕事のつき方・就職転職

(なりかた1)
プロ棋士の師匠に弟子入り

奨励会入会

各段位リーグを勝ち抜く

最終的に三段リーグを勝ち抜く

プロ棋士(四段)

なりかた(1)

奨励会入会試験の受験資格は満19歳以下で四段以上のプロ棋士から受験の推薦を得た者となっていて、奨励会への受験に際し、まずプロ棋士の弟子(推薦)になる必要があります。
弟子に、どのようにしてなるのかは、通っている将棋道場の関係者のツテなど、いろいろとあります。
有名な将棋道場に問い合わせてみると良いでしょう。
日本将棋連盟では師匠の紹介はしていないそうです。
2008年度から研修会C1クラス以上または試験開催年に行われた日本将棋連盟主催の小・中学生全国大会ベスト4以上であれば、棋士の推薦無しに受験が可能になりましたが、入会後は弟子入りが必須となります(1年以内)。

奨励会への入会試験の入会試験ですが、1次試験・2次試験とあり、基本的には対局が中心となり、面接や筆記試験などもあります。
棋力が強ければ問題はないようです。

満15歳以下は奨励会6級以上の棋力、満16歳以下は奨励会5級以上の棋力、満17歳以下奨励会4級以上の棋力、満18歳以下は奨励会3級以上の棋力等の条件を満たす必要があるので、注意が必要です。
ちなみに奨励会6級クラスといえば簡単そうですが、アマチュアでいう四段クラスの実力が必要で、かなりのレベルとなります。
小学生から奨励会へ入会する人もいて、能力次第で年齢はあまり関係ないようです。
ちなみに、谷川浩司棋士や羽生善治棋士などは、中学生でプロ棋士になりました。凄い。

無事に奨励会に入会できれば、後は順次、級位・段位を上げ4段(プロ棋士)を目指します。
奨励会は7級から3段までで構成されていて、二段までは、関東・関西にそれぞれ分かれて奨励会員同士で対局を行い、段級位に差がある場合は駒落ちで対局します。
規定の成績を収めたときに昇段・昇級することができます。

3段に関しては、関東・関西合同のリーグ戦が行われます。
奨励会3段リーグは約20名の中で、上位2人に入れば昇段となり、プロ棋士になることができます。
3段リーグは年に2度行われ、半年に2人、一年で4人しかプロになることはできません。

ただ、奨励会にいられるのは、26歳までとの年齢制限があり、26歳を超えてしまうと強制的に退会となります。(3段リーグで勝ち越している場合に限り、満29歳まで在籍することができます)

3段リーグに在籍している人は、ほとんどが学生か無職の人生を将棋にかけている人ばかり。
3段リーグは、本当に熾烈な戦いが繰り広げられています。

(なりかた2)
プロ棋士と公式戦で対戦し、勝率6割5分以上、10勝以上の記録を残し
プロ編入試験の受験資格を取得する

プロ棋士と対戦し、試験を受ける

6戦中3勝以上で合格

プロ棋士(四段)へ

なりかた(2)

このなり方はプロの登竜門である「奨励会」を経ずになるコースで、かなりの難関といえます。

まずアマ棋士として活躍し、経験を積み、棋戦に勝利していくとやがて、公式戦でプロ棋士と対戦する機会があります。 (銀河戦・竜王戦・朝日オープンなどがあります)
そこで、10戦以上プロと対局し、勝率が6割5分以上であれば、プロ編入試験の受験資格を取得することができます。

プロ編入試験は、プロ棋士との6局対局があり、3勝以上で合格となります。
2005年に瀬川晶司さんがこの制度(当時は制度化されていなかった)で見事プロ棋士になられました。(この出来事を元に制度化となりました)

ちなみに、瀬川さんは元々奨励会出身で、3段リーグの年齢制限により、26歳で退会させられた経歴をもっています。 その後は大学に進学し、一般の企業で働きながら将棋の勉強を続け、アマチュアでの実績を積み上げて、頑張ってきたそうです。

彼は、プロ編入試験制度の無い時にも一生懸命将棋の勉強をし、プロに勝利し自ら道をつくり、プロ棋士の地位をつかんだのです。 その姿勢を見習いたいものですね。

(なりかた3)
アマ竜王・アマ名人・アマ王将・赤旗名人・支部名人・朝日アマ名人
いずれかのアマ6棋戦で優勝する

棋士の推薦を受ける

奨励会3段編入試験を受験する
(奨励会二段と8局差し、6勝以上で合格)

合格

奨励会3段リーグに編入

奨励会3段リーグを勝ち抜く

プロ棋士(四段)へ

なりかた(3)

まず、アマチュアとして実力をつけ、アマ竜王・アマ名人・アマ王将・赤旗名人・支部名人・朝日アマ名人いずれかの棋戦で優勝する必要があります。

アマチュアの各棋戦の優勝経験を持ち、棋士の推薦を受けられれば、「奨励会3段編入試験」を受験することができます。
「奨励会3段編入試験」は奨励会2段の対局者と8戦対局し6勝以上で合格となります。(厳しい)

奨励会3段編入試験に合格すると、次は奨励会3段リーグで、プロ志望の奨励会3段の若者達と対局することになります。

奨励会3段リーグを勝ち抜く条件は、編入試験ではいっても、奨励会2段から昇段した人も同条件で、3段リーグ20人程度の中で上位2名に入れば、プロになることができます。

奨励会3段編入試験を経て、3段リーグに編入した場合は、リーグに2年4期しか在籍できません。2年を過ぎてもプロになれなかった場合は自動的に退会となります。

ただ、退会となっても、奨励会3段編入試験は何度でも、年齢に関係なく受験できるため、再チャレンジが可能となっています。

「奨励会3段編入試験」ですが、かなりの難関といえるでしょう。
理由は、奨励会3段に在籍している若者は、無職や学生などの時間に余裕があり、人生を将棋にかけている人ばかりで、アマチュアで仕事を持っている人が勝ち抜くことは、条件的にかなり厳しいといわれているためです。

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