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獣医師

なるには難易度 高偏差値(60以上)の大学獣医学科に進学する必要があり、なるための難易度は高い。
高校時代にしっかりと勉強をしておきたい。
年齢制限 限定された年齢制限はないが、あまりに高年齢だと厳しくなる。
学歴 大学の獣医学科(6年制)に進学する必要がある。
収入状況 獣医師の平均年収は約600万円。
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職業データ

獣医師とは

獣医師は犬や猫のペットから、豚や馬、牛などの家畜まで、ありとあらゆる動物の病気やけがの診察・治療を行う動物のお医者さんです。
診察や治療だけでなく、伝染病の予防や品種改良、衛生検査や動物実験の動物愛護、希少動物の人工繁殖など、動物や家畜に関する専門知識を活かして幅広い分野で活躍しています。

日本の獣医師の数は約3万人。
以前は男性の方が多かった獣医師業界でしたが、近年は獣医学科に進学を希望する女子学生が増加傾向にあります。獣医師の男女比は5対5。

獣医師は離婚率が高い?

獣医師の離婚率が高いのは業界では有名な話。
急な診察が入ったりと基本的に忙しく、家族サービスが十分にできないことが理由の一つだとか。

獣医師の職業体験談

獣医師の仕事内容

獣医師の仕事内容

- 動物病院-
具合の悪くなった動物たちの治療を行います。
その種類は多く、犬や猫以外にも、鳥やヘビなど時には見たことの無いような動物が持ち込まれることもあります。

外科や内科などに分かれている人間の病院とは違い、獣医師は無数のペットに1人で対応する必要があるため、幅広い知識が求められます。
治療中に暴れだす事も珍しくなく、大きい動物の場合は体力勝負の一面もあります。

動物たちの状態を聞き出したり、飼い方の指導をしたりと飼い主とのコミュニケーション能力も求められます。
治療の際にはどんなに最善をつくしても結果が伴わないこともあります。
そのような飼い主の納得のいかない結果になった時には、ひどく罵られることもあるそうです。
仕方のないこととはいえ獣医師なら避けては通れない、つらい瞬間だといいます。

-動物園・水族館-
動物たちの健康状態の確認や病気になった時の治療など。

-製薬・食品会社-
医薬品の研究開発、動物実験の動物の管理など。

-農協・家畜関係-
家畜の健康管理や病気の予防、伝染病対策など。

-一般企業・公務員・その他-
飼料会社での開発、改良など。
公務員として保健所などで狂犬病の予防や動物愛護管理を行う。
※公務員として働く場合は公務員採用試験に合格する必要がある。

勤務状況

動物病院に勤務している、または動物病院を開業している獣医師は全体の半分程度。
獣医師のイメージから動物病院での勤務がメインと考えがちですが、半数近くの人は公務員や一般企業に勤務しています。

一般企業や公務員として勤務する場合は日勤がほとんど。
動物病院に勤務する場合は、朝から晩まで診察を行い、忙しいことが多い。
休日も思ったようには取れないのが通常だといいます。

獣医師のなり方・仕事のつき方

高校卒業
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大学の獣医学科(6年)
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獣医師国家試験
受験・合格
矢印
獣医師

獣医師になるには

獣医師になるには高校を卒業し、獣医学系の大学に入学する必要があります。
そこで6年間の課程を終えれば、獣医師国家試験の受験資格を取得することができます。

毎年一回行われる獣医師国家試験の合格率は80%を超えていて、しっかりと学生時代に対策をしておけば全く問題のないレベルといえるでしょう。
獣医師国家試験に合格すれば、獣医師として活躍することができます。

獣医学系大学の入学試験が獣医師になる為の一番大きな関門といえるでしょう。
獣医学系大学は全国に国公立11校、私立5校の計16校(2007年)ありますが、どの大学も偏差値が高く難関となっています。(偏差値60以上)
高校時代にしっかりと勉強しておきたい。

更に私立大学の獣医学科は学費が高く、6年間で1000万円以上は必要で金銭面に余裕がないと私立大学に進学することは難しいのが現実です。
※国公立なら必要な学費は私立大学の半分以下。

北海道大学(国立・北海道)
帯広畜産大学(国立・北海道) 
酪農学園大学(私立・北海道) 
北里大学(私立・青森) 
岩手大学(国立・岩手) 
東京大学(東京・国立) 
東京農工大学(国立・東京) 
日本獣医生命科学大学(私立・東京) 
日本大学(私立・神奈川) 
麻布大学(私立・神奈川) 
岐阜大学(国立・岐阜) 
大阪府立大学(公立・大阪) 
鳥取大学(国立・鳥取) 
山口大学(国立・山口) 
宮崎大学(国立・宮崎) 
鹿児島大学(国立・鹿児島)

獣医師の年収・収入・給料は?

収入について

獣医師の平均年収は545万円(平成24年)。
※賃金構造基本統計調査より。

平成24年 項目 合計
平均年齢 37.9歳 30.8歳 35.7歳
勤続年数 8.8年 3.3年 7.1年
労働時間 172時間 182時間 175時間
超過実労働時間 20時間 17時間 19時間
平均月収 43.2万円 33.9万円 40.3万円
平均賞与(ボーナス) 79.3万円 21.2万円 61.4万円
平均年収 597.7万円 428万円 545万円


動物病院の勤務医として勤務した場合は、初任給20万円~25万円程度。
獣医師として公務員採用された場合は公務員としての給与が支給されます。
国家公務員の平均年収は約660万円。

開業した場合は売上に応じて収入が増減しますが、年間売上2000万円~3000万円程度が平均的といわれています。
獣医師を何人も抱えている大病院ならば、売上1億円を超える動物病院もあります。

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