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漫画家

なるには難易度 有名な雑誌で連載ができるクラスの漫画家になることは相当難しい。
年齢制限 特に制限はない。
学歴 必要ない。
収入状況 週刊誌で人気漫画の連載を持ち、単行本が売れれば年収は億単位。
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職業データ

漫画家とは

漫画家とは、漫画を書くことを生業としている人の事をいいます。
大手出版社が発行する雑誌から、マイナー雑誌、同人誌、フリーペーパーなどに連載される小さな4コマ漫画までを含めると、全国にいる漫画家の人数は把握できません。

◇最近は同人誌やWEBでの活動も活発化してきています。
◇最近はコンピューターを使用して、漫画を描く漫画家も増えてきています。
それにより、以前よりは作業が楽になり、昔のように何日も徹夜で作業~というようなことは少なくなったそうです。

漫画家の職業体験談

漫画家の仕事内容

仕事内容について

漫画家の仕事は漫画を書くことです。

漫画を、ただうまく描ければ良いわけではなく、良いストーリー・面白い物語も同時に創り出す必要があります。(むしろストーリーの方が大事)

連載などの際には、漫画家が自由にストーリーを設定して描いている様に思えますが、実は対象となる読者を意識しながら編集者と方向性を相談しながら作品を描いてることがほとんど。
どんな大御所漫画家でも編集者のチェックは必ず入ります。

漫画家の人気調査

一般に雑誌などではアンケートにより、連載している漫画の人気調査を行っています。
人気順に掲載順位や連載状況が決定され、人気ランキングで下位になる回数が多くなると連載打ち切りなどの憂き目にあうことに・・。
面白くない漫画を掲載していると、雑誌自体の売り上げに影響するため、かなりシビアな判断が下されます。漫画家は人気が全て。

ひとつの作品が終了しても、人気のあった漫画家には次回作のオファーがありますが、そうでない場合は「ただの人」に逆戻りすることもあります。

漫画家としてデビューできれば、それだけで生活が安定するわけではありません。
自身の作品の人気が出なければ、漫画を書き続けることはできなくなり、当然収入も無くなります。
一線級でずっと活躍し続けられる漫画家は少なく、寿命の長い職業とは言いにくい状況です。

漫画家の勤務状況

勤務時間は漫画家によって大きく異なり、アシスタントを多く雇える場合は当然、作業時間も少なく、比較的余裕のある作業時間となります。
アシスタントを雇えない、又は雇わない方針の漫画家さんの場合は締め切りに間に合わすために徹夜が何日も続くほどのハードワークになることも。
基本的に週刊誌に連載を持った場合が一番忙しく、長期休暇などの取得は難しいそうです。
勤務時間の制約は特になく、締め切りさえ守れば、何時に寝て何時に起きても問題はありません。

尚、作品によっては綿密な取材を行わなければならない事もあり、「描く」以外にも仕事は多い。

出版社は多くが東京にあるため、東京に近いところに住む方が何かと都合がよいようです。
もちろん、地方にいながらでも、十分に活動は可能です。

漫画家のなり方・仕事のつき方

学校を卒業
矢印
新人賞などに応募
同人誌で活躍
出版社に直接持ち込む など
矢印
漫画家デビュー

漫画家になるには

漫画家になるには、とにかくおもしろい漫画を描き、その能力を出版社に認めさせる必要があります。
その方法には・・

1.各出版社が開催している新人賞に応募し、入賞デビュー。
2.同人誌などで活躍し出版社の目にとまりデビュー。
3.出版社に直接作品を持ち込み、能力を認めてもらいデビュー。

主にこの3パターンがありますが、ルート1が王道で、多くの漫画家がこのルートでデビューします。
理由は単純で、出版社が開催しているため、入賞すればデビューに結びつきやすいのです。

最近、増加傾向にある2.同人誌からのルートですが、ルート1に比べると地道な活動が必要になるでしょう。
雑誌で連載する漫画家を目指すのではなく、同人誌のままで活動し、年収数千万を稼ぎ出す漫画家も存在しています。
最近の同人誌人気は高く、同人誌での活動のみでも、十分な収入が得られる事もあるそうです。

その他には、漫画家になる前に、活躍している漫画家のアシスタントとして勉強をする人も少なくありません。
アシスタントとして活動することで、お金をもらいながら漫画家としての能力・経験を積み上げデビューを目指します。

雑誌・WEBでのアシスタント募集に応募したり、出版社のコネなどから漫画家のアシスタントになる人が多いようです。
その際には、自分の能力の証明である自身の漫画の提出は必須。
画力を試されることは確実なので、良い作品を描いておきたい。

漫画家になりやすい進学先

漫画家になりやすい進学先はなく、年齢・性別・学歴は全く関係ありません。
美術系大学やデザイン系専門学校などは絵の実力が上達しやすく、漫画家になりやすい近道に思えるかもしれませんが、それらの学校は絵の技術は教えて貰えますが、漫画家としての技術を教えてくれるわけではないので、デビューに対して近道とは一概に言い切れません。
結局は、漫画家としての自分の実力次第といえます。
(もちろん、絵をうまく描く能力は重要です。)

漫画家としてデビューする人は20代~30代の若い人が多い傾向にありますが、「ナニワ金融道」で有名な故青木雄二先生は40代でデビューされており、面白い作品さえ描ければ年齢は全く関係ないと言えるでしょう。
ただ、連載を持った場合、ハードワークになることも珍しくないため、あまりに高年齢だと体力的に厳しくなる可能性はあります。

漫画家の年収・収入・給料は?


出展:http://www.yahoo.co.jp/

収入について

漫画家の収入はピンキリ。
1ページ当たりの原稿料は数千円から数万円と売れっ子であっても、そうでなくても劇的な差はありませんが、単行本の売り上げが収入を左右します。

「モーニング・ツー」で 羣青(ぐんじょう)を連載されている中村珍さんが原稿料とその経費の公開をされていました。

--収入--
40ページ/手取り原稿料380,000

--経費--
アシスタント人件費:245,900
アシスタント交通費:46,580
画材(トーン等追加購入):24,830
座卓(必要人数分追加):5,040
照明(必要人数分追加):8,001
トレース台(追加購入):9,660
作画資料:27,787
寝袋:5,760
通信費:3,600
原稿直参交通費:12,350
原稿直参宿泊費:1,500

収入が38万円に対して経費が39万円以上。
当然、原稿料収入だけでは赤字となり、その赤字分は単行本の収入で補うことになります。

人気雑誌で連載しているような売れっ子漫画家ならば、単行本化されることは確実で、売れれば売れるほど、収入はアップしていき、トップクラスの漫画家で数億円や数千万円の収入を得ている人は珍しくありません。
単行本の印税は約10%が一般的。
その他には、映画化やCM、キャラクターグッズなどの著作権料収入も期待できます。

マイナー雑誌での連載を持つマイナー漫画家の場合は、単行本化自体がない場合もあり、原稿料だけで生活をしていく事になります。当然収入も少なくなります。
漫画の原稿料だけでは生活ができずに、他に仕事を持ちながら活動している漫画家もいます。

漫画家のアシスタントの収入状況

アシスタントとして漫画家先生の下で働く場合は、日給10000円前後が一般的。
売れっ子漫画家であったり、経験値が高かったりすると収入が上がりやすいとのこと。

「ドラゴンボール」鳥山明先生の都市伝説

「Drスランプ アラレちゃん」や「ドラゴンボール」等の作品で有名な鳥山明先生の総資産は数百億円にも及ぶとか。
日本でも1億部以上の大ヒットを記録し、全世界でもドラゴンボールがヒットしたため、印税やキャラクターグッズなどの著作権関連収入で、ドラゴンボールの連載が終了していた2007年の時点でも、億単位の収入があったそうです。

毎年、巨額の納税をする鳥山先生(愛知県在住)が、東京に引っ越しを考えていた時に、「出て行かれては困る!」と名古屋市が説得に動き、名古屋に残ってもらったとの都市伝説が発生するほどの収入だったそうです。

職業体験談

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