アクチュアリー

仕事内容について

アクチュアリーは主に保険会社や銀行などに勤務しています。
主な仕事内容は、高度な統計学や確率論をもとに、リスクやトラブルの可能性を数値化し、保険料の支払い計算や金利の設定などを行うことです。

【保険会社】
人の生死や災害などの発生確率をもとにデータを算出し、それらのデータから適正な保険料の算定や支払い準備金などの評価を行う。

【銀行】
年金の安全な運用のために、運用利回りや支給期間などを加味したデータを算出し、運用に活用する。
ローンの金利計算、債券価格の計算など。

その他では、コンサルティング会社に勤務し、その高度な数理的知識をもとに金融系企業などに対してコンサルティングを行うアクチュアリーや監査法人に勤務するアクチュアリーも増加傾向にあります。

アクチュアリーになるには

アクチュアリーには、日本アクチュアリー会が実施するアクチュアリー資格試験に合格すればなることができます。
試験には第1次試験と第2次試験があります。
試験の難易度は非常に高く、合格までの平均の学習期間は8年～9年。
試験は科目合格制となっており、1年に1～2科目程度受験し、数年をかけて合格を目指す形が一般的です。

【関連リンク】
・日本アクチュアリー会

【第1次試験】
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5科目（5科目合格で第1次試験の合格となる）
□数学
□生保数理
□損保数理
□年金数理
□会計・経済・投資理論
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【第2次試験】
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2科目（2科目合格で第2次試験の合格となる）
以下の3コースから1つを選択。各コースは2科目。
□生保コース　［生保1］・［生保2］
□損保コース　［損保1］・［損保2］
□年金コース　［年金1］・［年金2］
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進学先について

アクチュアリーになりやすい進学先は大学の理系学部です。
文系学部出身者の合格者もいますが、数学を勉強する理系学部の出身者の割合が多い。

また、高度な確率論、統計学を駆使するため、かなりの数学的な素養が必要になります。
そのため、アクチュアリーとして活躍している人は高偏差値の名門大学出身者がほとんど。
アクチュアリーを目指すなら、有名大学に進学できるだけの学力を身につけておきたいところ。

アクチュアリーの取得方法

また、アクチュアリーはほとんどが金融・保険業界に勤務していて、働きながら資格試験の受験に望んでいます。
アクチュアリーとして働くには金融・保険業界の企業に入社する必要がありますが、金融・保険関係の企業では採用の際に平均以上の学歴が求められることがほとんどです。
※金融業界は高学歴者を求める傾向にある。
業界に入り込むためにも、資格試験に対してのためにも有名大学への進学を目指そう。

就職先について

アクチュアリーの代表的な就職先には銀行や保険会社があります。
ほとんどのアクチュアリーはどちらかに勤務しており、独立するようなケースは少ないようです。
その他の就職先としては、コンサルティング会社や金融系官公庁などがあります。

収入状況

アクチュアリーとして活躍している人はほとんどが保険・銀行など金融系の企業に勤務しています。
ベースとなる金融系企業の平均収入が高額なうえに、更に難関資格を取得しているアクチュアリーの平均年収は1000万円を超えるといわれています。