なるには難易度 | 葬儀会社に入社し、納棺師になる。 求人はそれなりに募集されているため、一般企業と同程度の難易度。 |
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年齢制限 | 葬儀会社の規定次第。 |
学歴 | 納棺師になるために必要な学歴はない。 |
収入状況 | 葬儀会社の規定次第。 ※葬儀業界は一般的な給与水準よりも若干低い。 |
納棺師とは
遺族や参列者等が故人と自然に対面できるよう、化粧をするなどして見栄えを整え、遺体を棺に納める専門家。
映画「おくりびと」のアカデミー賞受賞の影響で、注目されるようになった職業です。
仕事内容について
納棺師の仕事は故人を棺に納める際に、見栄えを綺麗に整え送り出すことです。
・布団に入っている故人の服を遺族の希望に応じたものに着替えさせます。
・顔そりや、化粧を行い見栄えを整えます。
・最後に納棺をします。
戦前は自宅で亡くなる人が多く、納棺などは遺族が行っていましたが、現在は病院で亡くなる人が多くなったため、看護師や葬儀会社の人などが行うケースがほとんどになっています。
自殺や交通事故などで人体が激しく損傷しているケースもあります。
そのような場合でも、遺族や参列者と最後のお別れが自然にできるように、できる限りの形づくりをおこないます。
体力勝負の側面も
作業には、数十キロはある故人を動かす必要があり、一時的ですが、体力的な強さも求められます。
関節が曲がりきったまま死後硬直している事もあり、力ずくで作業にあたることもあります。
そのため、納棺師の方には腰痛を抱えている人が多いようです。
勤務状況について
葬儀の需要によって出勤となるため、勤務時間は不規則になります。
高い離職率
遺体を扱うという特殊な仕事であるため、簡単に勤め上げられる仕事ではありません。
そのため、納棺師の離職率は高くなっています。
葬儀会社入社
社内での研修
納棺師
納棺師になるには
納棺師になるには、まずは葬儀会社や納棺専門の会社に入社する必要があります。
納棺師を募集・養成しているかは、葬儀会社によってさまざまなので事前に調べておきましょう。
葬儀会社といっても、ハローワークやウェブなどで求人に応募、面接を受ける一般的な採用過程と違いはありません。
大手以外のほとんどに新卒での採用は少なく、中途採用や不定期募集で採用を行っています。
納棺師になるために資格や免許は必要ありません。
そのため、葬儀会社のスタッフが納棺師の作業を行うことも多いようです。
映画「おくりびと」で本木雅弘さんに演技指導をした株式会社「納棺協会」(札幌市)の場合。
まず、半年程度、着付けや化粧の技術、葬儀・仏事についての知識を勉強します。
その後、社内で実技試験が行われ、合格すれば「納棺師」になることができます。
葬儀コースを持つ専門学校に進学し、そこから葬儀関連会社に就職する方法もあります。
・日本ヒューマンセレモニー専門学校
・駿台トラベル&ホテル専門学校
・東京観光専門学校
収入について
納棺師は主に企業内で仕事をします。
そのため、納棺師の年収・収入は一般的な葬儀会社の人と変わらず、特別な知識の必要な納棺師だからといって、特別な収入にはならないそうです。
映画「おくりびと」の中では、月給50万円を支払う場面が出てきますが、実際はそんな高給をもらうことは考えにくいようです。
葬儀会社の給料は一般企業よりも若干低い水準だといわれており、大手の葬儀関連会社で平均年収500万円~600万円程度。
地方であったり、会社の規模によって収入にばらつきがあるようです。
「葬儀」という仕事は大きく仕事が増加したり、利益が伸びることはありません。
そのため、収入の伸びしろは少ないといいます。
-更新13-03-01 -チェック17-03-01