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大相撲の力士

なるには難易度 なるためには恵まれた身体能力が必要。
誰にでも簡単になれるものではない。
年齢制限 義務教育修了から23歳未満。
学歴 必要なし。
収入状況 力士の頂点である横綱で月収約280万円、副収入なども入れると年収1億円は超える。
番付にすら入っていない新弟子でも、衣食住は確保されているため生活に苦労することはない。
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職業データ

大相撲の力士とは

大相撲の力士とは、相撲部屋に所属し、大相撲に参加する選手のことをいいます。
関取の数は幕内、十両合わせて70人。
2012年現在、相撲部屋の数は44。
その中には関取(十両以上)が1人もいない相撲部屋もあります。 

大相撲の歴史は古く、江戸時代に始まり、現在まで続いています。
大相撲は男性のみの世界で女性の力士は存在していません。
そもそも女性は取り決めによって、土俵に上がることが許されていません。

力士の職業体験談

まだ体験談は投稿されていません。
皆さんの投稿をお待ちしております。

力士の仕事内容

仕事内容

大相撲の力士の仕事は年間6回行われる本場所で、初日から千秋楽までの15日間、土俵で相撲を取ることです。

本場所がない時は早朝から稽古に励み、相撲の技量を日々鍛え上げています。

番付について

本場所の成績によって番付の上下が決定され、勝てば勝つほど番付は上がっていきます。
※幕下以下は一場所当たり7日間の取組しかありません。

前相撲(番付外)→序ノ口→序二段→三段目→幕下→十両(ここから関取)→前頭→小結→関脇→大関→横綱

十両以上が関取と呼ばれます。
十両以上は大銀杏、紋付羽織袴が許可され、付き人が付き、給料が支給され、十両と幕下では待遇に雲泥の差があります。

入門したての下位の力士の場合は朝4時、5時に起床し稽古に励み、稽古が終わった後は親方やみんなのためにちゃんこを作ります。
ちゃんこを食べる順番は番付順であり、実力第一の伝統があります。
※番付順ではない相撲部屋もあります。

力士に怪我はつきもの

高身長でしかも100㎏を超える大男達が激しくぶつかり合う相撲ですから、どの力士も常にケガに悩まされています。
スポーツ系職業全体に共通の事ですが、体が資本の大変な職業。

大相撲の力士の勤務状況

大相撲の力士の勤務地はもちろん相撲部屋。
そこで稽古を日々行いますが、相撲部屋はほとんどが東京に存在するため、首都圏での生活が必須となります。
関取になると個室が与えられますが、幕下以下の力士は大部屋で生活します。

大相撲の本場所は年間6回、合計90日ありますが、その他にも地方巡業や海外巡業などがあります。
休日は本場所後の一週間と正月だけですが、日々の稽古の後は自由時間となるため比較的時間には余裕があります。

力士の引退とその後

力士の引退平均年齢は約31才。
引退後は実力者は親方として相撲界に残ることができますが、それ以外の人は第2の人生を模索することになります。
中には力士時代のちゃんこの知識を生かして、ちゃんこ料理屋の事業展開をする人もいます。

力士のなり方・仕事のつき方

新弟子検査を受け、合格
矢印
力士

大相撲の力士になるには

大相撲の力士になるには本場所前に行われる新弟子検査を受け、合格する必要があります。
検査では義務教育を修了し、23才未満、身長173㎝以上、体重75㎏以上があれば、OK。
その後、健康診断を行い問題がなければ、力士になることができます。

前記の体格の数値に満たない場合でも、身長167㎝以上、体重67㎏以上があれば、第二検査に進むことができ、背筋力、ハンドボール投げ、握力、上体起こし、垂直跳び、反復横跳び、50メートル走、シャトルランの検査(体力検査)を受け、合格すれば力士になることができます。
体力検査の数値はある程度の数値で良いため合格はしやすいようです。

各相撲部屋は常に人材を募集しています。
相撲部屋に入門したい人はHPから連絡してみよう。
【関連リンク】
日本相撲協会
九重部屋
高砂部屋

合格後は両国国技館にある相撲教習所に半年間通い、力士としての相撲の技術や知識を学習します。

相撲界の現状

新弟子検査に合格後、日々稽古に励むわけですが、厳しい稽古や独特のしきたりなどになじめずに早期に辞めてしまう人も少なくありません。
2年間で約3割の新弟子が辞めてしまうのが現状です

各相撲部屋も有望な若者をスカウトすべく全国に情報網を広げていますが、現在では日本人の有力ななり手が少なく、外国人力士が増加しています。

力士になりやすい進学先

力士に学歴や資格は必要なく、なりやすい進学先も特にありません。
中学、高校、大学と、どのルートからでも力士になる事は可能です。

ただ、近年は幕内における、学生相撲出身者(大学)の割合が高く、学生相撲を経ての入門に一考の価値があります。
学生、アマチュア時代(学生相撲や全日本相撲選手権など)に優秀な成績を収めた力士には、前相撲や序の口を飛ばして、いきなり幕下からのデビューが可能になる「幕下付出」という制度もあります。

力士の年収・収入・給料は?

収入について

十両以上の力士には以下の給与が毎月支払われます。
更にボーナスも年間に月額給与2ヶ月分が支給されます。

横綱:282万円
大関:約234万円
三役:約170万円
平幕:約130万円
十両:約100万円

これらの月給の他に懸賞金(1本当たり6万円で、力士には3万円が収入として与えられ、人気が出るほど増える)や各種手当てが充実していて十両以上であれば、確実に年収は1200万円以上は貰えることになります。
その他にも、通称「タニマチ」とよばれる後援会からの祝儀などを合わせると、かなりの収入を得る事に。

通常、タニマチには会社の経営者など実力者がなりますが、名大関として一時代を築いた小錦さんはタニマチから2億円の現金を貰ったこともあるそうです。

幕下以下の力士にも年間約40万円~約90万円が支給されます。
数字だけ見るとそれほどではありませんが、食事や住まいの心配は無く、先輩力士からの小遣いも貰えるため、生活に困ることはないそうです。

横綱クラスの年収は・・

横綱クラスになれば後援会の規模も大きくなり、CM出演なども合わせると、年収1億円以上は確実。
元横綱の朝青龍さんの年収は約1億8000万円程度だったそうです。

その他にも大関、三役クラスで約5000万円程度。
相撲界はとにかく、強くなればなるほど、人気が出れば出るほど収入が上がる仕組みになっています。
力士になれば「金と女」には不自由しないというのが、新弟子募集の殺し文句だとか。

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